仮想通貨あれこれ

暗号通貨(仮想通貨)のこといろいろかな

フィスココイン(FSCC)テクニカル分析(3月1日)

3月1日16時時点のFSCCは、82円近辺での推移となっています。2月16日に92円でしたので、10円下落しています。

ビットコインが600万円を超えた後、450万円まで下落し、現在は480万円台での推移
と、大幅な値動きを見せており、ビットコインの値動きにも注目です。

フィスココインは現在、大きなトレンドが発生しており、トレンドラインをひくと、下値は70円付近、上値は120円がターゲットとなっています。また、過去の値動きから、次の上値めどは、127円付近を示しています。

暗号資産(仮想通貨)のイベントスケジュール:3月4日更新

3月9日-3月13日:ブロックチェーン・ウィーク・ローマ 2021(開催地:イタリア)

3月16日:Bakktのビットコイン・オプションSQ(日本時間3月17日8時)

3月18日:Bakktのビットコイン先物SQ(日本時間3月19日8時)

3月18日-3月19日:ブロックチェーン・アフリカ・カンファレンス2021(開催地:南アフリカ

3月22日-3月28日:アジア・クリプト・ウィーク(開催地:香港)

3月26日:CMEのビットコイン・オプション、ビットコイン先物SQ(日本時間3月27日午前1時)

4月16日:Bakktのビットコイン・オプションSQ(日本時間4月17日8時)

4月18日:Bakktのビットコイン先物SQ(日本時間4月19日8時)

4月21-4月22日:ブロックチェーンライフ2021(開催地:ロシア)

4月30日:CMEのビットコイン・オプション、ビットコイン先物SQ(日本時間5月1日午前1時)

ハッシュレート分析によるビットコイン妥当価格は19,924ドル

ビットコイン(BTC)の価格予想を行う上で重要な要素のひとつにハッシュレートがあります。ハッシュレートは、ビットコインなどの暗号資産(仮想通貨)をマイニング(仮想通貨の新規発行や取引承認に必要となる計算作業)する際の速度を表すものです。具体的には、1秒間に何回計算が行われているかを示していて、ハッシュレートが高いということはマイニングを行う処理速度、つまり処理能力が高いということになります。ハッシュレートが高くなる要因にはマイニング参加者の増加が挙げられます。マイニングに参加、投資する参加者の増加率を確認できるという意味合いで、ハッシュレートは重要度の高いデータのひとつといえます。

ハッシュレートは、長期的には継続して右肩上がりに推移しています。2019年1月11日時点の41,336,683 TH/Sから2021年3月2日時点では154,118,956TH/Sと、約4倍に増加しています(Blockchain.comより)。

ハッシュレートとビットコイン価格の相関係数を見たところ2017年、2018年、2019年と年によってバラつきがあるためあまり参考にはなりません。しかしその一方で、暗号資産業界の関係者の中には「ハッシュレートがビットコインの下値サポートラインに関係する」と見る向きもあります。足元のハッシュレート水準から分析すると、ビットコインの妥当価格は19,924ドルとなり、現在48,700ドル付近で推移するビットコインは割高と考えることもできます。

Defiプロジェクト「Ampleforth」

Ampleforthは、発行したトークンであるAMPLの価格がビットコインなどの暗号資産と相関性を持たないように、供給量の調整が行われる暗号資産プラットフォームです。ビットコインの値動きの大きさは供給量の上限が設定されているためとも指摘されますが、価格を安定させるために、Ampleforthでは毎日供給量が調整されます。AMPL価格が高くなった場合にはウォレット内の残高は増加し、価格が低くなった場合にはウォレット内の残高は減少します。

AMPLの供給量の調整は、24時間に1回(日本時間午前11時)行われます。調整の際には、AMPLの24時間の出来高加重平均から計算した目標価格が利用されます。具体的には、調整時の価格が、(1)目標価格を5%以上上回る場合には供給量が増加し、(2)目標価格を5%以上下回る場合には供給量が減少します。供給量の調整は、公式ページ内のダッシュボードで確認できます。急激な供給量の変化を防ぐために、目標とする供給量調整を10日間で達成できるような調整が行われます。

AMPL価格は1ドルから乖離している期間が多く存在するため、AMPL価格は目標価格(1ドル前後)に近い状態へと収斂していくのであれば、取引機会が存在します。過去のチャートを見る限り、AMPL価格が1ドルより高い場合には価格はいずれ下落し、1ドルより低い場合には価格はいずれ上昇しているようにも見受けられます。しかし、供給量の調整は24時間毎に変化することもあり、調整を経てもAMPL価格が目標価格に到達するとは限りません。ホワイトペーパーでも、AMPLは、ステーブルコインのように価格をペッグさせる通貨ではないと言及されています。

「BlockFi」

暗号資産レンディングサービスを提供する米BlockFiが、ビットコインから派生する投
資商品(ビットコイン・トラスト)の運営を開始したことが明らかになりました。BlockFiは、2020年8月20日にシリーズCラウンドで5,000万ドル(約53億円)の資金調達に成功しており、フィディリティやリクルート、Coinbase等からも出資を受けています。また、BlockFiの2020年の年間収益が1億ドルに及ぶ可能性があると報じられました。顧客の預かり資産は80億ドルを超え、12万以上の資金提供済みアカウントを有しているといいます。顧客の預かり資産は2020年8月時点の15億ドルからわずか半年間で5倍以上の急成長を遂げました。BlockFiはこれまでに3度の資金調達を行っており、2021年下半期にIPO(新規公開株)を検討中と明かしています(2020年7月時点)。暗号資産のレンディングサービスは、集権型(CeFi)と分散型(Defi)の二つに大別されます。BlockFiは集権型(CeFi)のレンディングサービスで、独自通貨のICO等は行っておらず大型の資金調達によって拡大しています。BlockFiに預けられた資産はアメリカの大手暗号資産取引所Geminiで保管される。

BlockFiは2018年から機関投資家に向けてサービスの提供を開始しており、2019年3月から一般投資家も参加できるようになりました。主軸は、BTCやETH等暗号資産を預けて利息を受取る預金サービスと、暗号資産を担保にして米ドルの融資を受ける融資サービスです。また、BTC, ETH, LTC, USDC, GUSDの取引サービス(手数料無料)も提供します。

米国市場では、ビットコインETF(上場投資信託)の組成に向けた動きが活発化しています。今回のビットコイン投資信託の取り扱いは、ビットコイン価格の高騰や世界的な大企業の参入を受けて、機関投資家を狙った事業展開であることがうかがえます。今後は、BTCが報酬として貯まるクレジットカードの発行も予定しており、広く一般展開していくことが期待されます。

ビットコイン、海外の売りポジションは縮小

足元のビットコイン(BTC)は590万円台で取引されています。最も取引量の多い米ドル建てでは55,000ドル近辺で推移しています(コインマーケットキャップより)。

一部国内の暗号資産(仮想通貨)取引所が出している投資家の未決済建て玉情報(2月22日時点)では、前週比で590万円台の買いが拡大しました。一方、海外の大手取引所ビットフィネックスでは、2月22日のショートポジションは前週と比較して約33%縮小し、1,276枚となっています。ロング・ショート比率は昨年以降継続してロングポジションの方が大きく、足元では94.4%となっています。

2020年3月には、ビットフィネックスにおいてショートポジションが18,000枚台まで積みあがった直後に買い戻しのような動きが建て玉と価格で観測されました。短期的な値動きを追うには、引き続き、国内外の取引所における売りポジションの動向に注目する必要があります。

「メトカーフの法則」ビットコイン価格は割高の可能性も

暗号資産(仮想通貨)の価値を探る方法として、「メトカーフの法則」とよばれる計算方法があります。メトカーフの法則は、「ネットワーク通信の価値は、接続されているシステムのユーザー数の二乗(n2)に比例する」というものです。電話やインターネットなどネットワークの価値は繋がるモノが多ければ多いほど価値が向上するという意味合いで、電話を例に挙げると、世界で2人しか使用していなければ、「1対1」の繋がりしかなくネットワーク価値は限定されます。一方、世界中で電話を使用する人が多い状況となれば、「ユーザー数×ユーザー数」という計算式でネットワーク価値は膨れ上がります。

この法則にビットコイン(BTC)のユニークアドレス(取引活動があるアドレス)の数を用いてフェアバリューを計算した結果、2月18日時点のビットコインのフェアバリューは21,800ドルとなりました。足元のビットコインは51,600ドル近辺で推移していますが、ユニークアドレス数の推移を参考に算出されたフェアバリューから比較すると市場価格は割高と見ることもできます。また、今後のシナリオも下記の通り計算している。(ユニークアドレスはBlockchain.com、ビットコイン価格はCoinMarketcapより)

〇2020年12月31日時点の90日平均ユニークアドレス数をベースに、3つのシナリオで計算「Neutralシナリオ(年率10%増加)」「Upperシナリオ(年率30%増加)」「Underシナリオ(年率10%減少)」

「Neutralシナリオ(年率10%増加)」
・2021年末予想・・・21,964ドル
・2022年末予想・・・26,576ドル
・2023年末予想・・・32,158ドル

「Upperシナリオ(年率30%増加)」
・2021年末予想・・・30,677ドル
・2022年末予想・・・51,844ドル
・2023年末予想・・・87,617ドル

「Underシナリオ(年率10%減少)」
・2021年末予想・・・14,703ドル
・2022年末予想・・・11,910ドル
・2023年末予想・・・9,647ドル