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2月9日時点のCMEのBTC先物建玉分析、中期的には7,215ドルの下押し圧力

CFTC(米商品先物取引委員会)は火曜日時点でのCME(シカゴ・マーカンタイル取引所)のビットコイン(BTC)先物の部門別ポジションを当週末に公表しています。為替市場ではCFTCが公表している非商業部門(投機筋)ポジションがよく注目されます。

2月9日時点でのCMEビットコイン先物ポジションは、非商業部門のショートポジションは先週同様高い水準となりました(CFTCより)。ポジションが過去平均に回帰し、9日時点での非報告部門による13,340枚(約31.9億ドル)の買い越しが過去平均(6,529枚、約15.6億ドル)まで縮小することを前提とすれば、ビットコイン価格には7,215ドルの下押し圧力が働くことになります(16日時点のビットコイン価格は47,756ドル)。

CMEのビットコイン先物ポジションを見た場合、非商業部門ポジションとビットコイン現物価格の相関係数は-0.6(2017年以降のデータ)とCME先物建玉ビットコイン価格は連動性があるとは言いにくいです。また、非商業部門ポジションをディーラー、アセットマネージャー、レバレッジ、その他という4つに細分化した場合、各部門とビットコイン価格との相関係数は、対アセットマネージャーが0.6、対その他が0.6と正の相関であるのに対して、対ディーラーが-0.4、対レバレッジが-0.8と負の相関となっています。これらのデータを見る限り、いずれも明確な相関関係は確認できません。

ただ、非商業部門、とくにウェートが大きいレバレッジ部門のポジションには市場関係者の関心が高いです。レバレッジ部門の数字には、ヘッジファンドの売買が含まれているとの見方があるためです。難しいビットコインの価格予想のファクターとして、レバレッジ部門の建玉をチェックしておくのも手と考えられます。