仮想通貨あれこれ

暗号通貨(仮想通貨)のこといろいろかな

エクスチェンジャーズ、Pontaポイントで金積立 金価格と連動のステーブルコインを提供

両替及びステーブルコイン(法定通貨を裏付けることなどにより、価格の変動を抑えた安定通貨)サービスを提供するエクスチェンジャーズは11月30日、金(ゴールド)の価格と連動するステーブルコイン「xcoin Gold(略称:x-Gold)」の発行および取引サービスを同日付で開始すると発表しました。

「xcoin Gold」は1単位あたりが1グラムの金と同価値となるステーブルコイン。x-Gold保有者は、現物ゴールドを保有することと同様な効果が得られ、エクスチェンジャーズ店頭にて金地金(ゴールドバー)と交換することもできるようになります。x-Goldは専用ウォレット「xcoin wallet 日本版」で簡単に好きなタイミングで売買することができ、金地金の保管費用もかからないということです。

また、共通ポイント「Pontaポイント」からXJPY(日本円に連動するxcoin currency)をチャージすることができるため、貯めたポイントをx-Goldに交換し、ゴールドの積立も可能となっています。ポイントからゴールドへ、という新たなポイ活の楽しみ方も提供するとしています。

今後について、同社は「ゴールド以外の現物資産と連動するステーブルコインを順次導入していき、よりバラエティ豊富なラインナップを揃えていく」との意向を示しています。

11月24日時点のCMEのBTC先物建玉分析、中期的には3,072ドルの下押し圧力

CFTC(米商品先物取引委員会)は火曜日時点でのCME(シカゴ・マーカンタイル取引所)のビットコイン(BTC)先物の部門別ポジションを当週末に公表しています。為替市場ではCFTCが公表している非商業部門(投機筋)ポジションがよく注目されます。

11月24日時点でのCMEビットコイン先物ポジションは、非商業部門のショートポジションは先週同様高い水準となりました(CFTCより)。ポジションが過去平均に回帰し、24日時点での非報告部門による11,585枚(約11.4億ドル)の買い越しが過去平均(5,919枚、約5.8億ドル)まで縮小することを前提とすれば、ビットコイン価格には3,072ドルの下押し圧力が働くことになります(1日時点のビットコイン価格は19,643ドル)。

CMEのビットコイン先物ポジションを見た場合、非商業部門ポジションとビットコイン現物価格の相関係数は-0.5(2017年以降のデータ)とCME先物建玉ビットコイン価格は連動性があるとは言いにくいです。また、非商業部門ポジションをディーラー、アセットマネージャー、レバレッジ、その他という4つに細分化した場合、各部門とビットコイン価格との相関係数は、対アセットマネージャーが0.7、対その他が0.1と正の相関であるのに対して、対ディーラーが-0.5、対レバレッジが-0.7と負の相関となっています。これらのデータを見る限り、いずれも明確な相関関係は確認できません。

ただ、非商業部門、とくにウェートが大きいレバレッジ部門のポジションには市場関係者の関心が高いです。レバレッジ部門の数字には、ヘッジファンドの売買が含まれているとの見方があるためです。難しいビットコインの価格予想のファクターとして、レバレッジ部門の建玉をチェックしておくのも手と考えられます。

「メトカーフの法則」ビットコイン価格は適正

暗号資産(仮想通貨)の価値を探る方法として、「メトカーフの法則」とよばれる計算方法があります。メトカーフの法則とは、「ネットワーク通信の価値は、接続されているシステムのユーザー数の二乗(n2)に比例する」というものです。電話やインターネットなどネットワークの価値は繋がるモノが多ければ多いほど価値が向上するという意味合いで、電話を例に挙げると、世界で2人しか使用していなければ、「1対1」の繋がりしかなくネットワーク価値は限定されます。一方、世界中で電話を使用する人が多い状況となれば、「ユーザー数×ユーザー数」という計算式でネットワーク価値は膨れ上がります。

この法則にビットコイン(BTC)のユニークアドレス(取引活動があるアドレス)の数を用いてフェアバリューを計算した結果、11月26日時点のビットコインのフェアバリューは17,343ドルとなりました。足元のビットコインは17,400ドル近辺で推移していますが、ユニークアドレス数の推移を参考に算出されたフェアバリューから比較すると市場価格は適正と考えられます。また、今後のシナリオも下記の通り計算しています。(ユニークアドレスはBlockchain.com、ビットコイン価格はCoinMarketcapより)

〇2019年12月31日時点のユニークアドレス数をベースに、3つのシナリオで計算「Neutralシナリオ(年率10%増加)」「Upperシナリオ(年率30%増加)」「Underシナリオ(年率10%減少)」

「Neutralシナリオ(年率10%増加)」
・2020年末予想・・・9,719ドル
・2021年末予想・・・11,761ドル
・2022年末予想・・・14,230ドル

「Upperシナリオ(年率30%増加)」
・2020年末予想・・・13,575ドル
・2021年末予想・・・22,942ドル
・2022年末予想・・・38,772ドル

「Underシナリオ(年率10%減少)」
・2020年末予想・・・6,506ドル
・2021年末予想・・・5,270ドル
・2022年末予想・・・4,269ドル

一方、ユニークアドレスの推移を確認すると、2017年12月をピーク(107万件)に、最近では40万件から80万件の間の水準で横ばいとなっており、右肩下がりのような動きはまだ見られていません。