仮想通貨あれこれ

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Celsius Network、顧客資金の引き出しなどを一時停止

暗号資産レンディングサービスを提供するCelsius Networkは13日、「極端な市場環境」を理由に顧客資金の引き出し、スワップ、口座間の移動を一時的に停止すると発表しました。

Celsiusは、ユーザーに対する義務を果たすために資産を保護・保全するという一点に集中して業務に取り組んでいるといいます。今回、コミュニティの利益のために行動することを最優先事項としたうえで、出金、スワップ、口座間移動を一時停止します。資産を保全・保護するための措置を講じる一方で、流動性と業務を安定させるために、必要な措置をとっていくようです。流動性を安定させ、できるだけ早く復旧させることを目指しているとのことですが、サービス再開の目途は示されていません。

Celsius Networkは、ベンチャーキャピタルの支援を受けた大規模な暗号資産企業で、2018年にICOを開始し、3億2500万CELを販売することで約5000万ドルを調達しました。ユーザーに17%の年間預金利回りを提供し、低金利の融資も行っています。

一時停止となった要因は明確に挙げられてはいませんが、Celsiusが大量の資産をDeFi(分散型金融)で運用してきた履歴が指摘されています。過去の複数のハッキング被害や直近の「stETH」の価値下落、暗号資産市況事態の悪化など様々な要因から、資産が減少し、流動性危機に直面しているとの憶測が広まっています。

実際に、2022年6月14日時点のビットコイン現物取引価格は285万円台まで急落、イーサリアム(ETH)も14万円台まで急落し、年初来高値と比較すると50%以上も大きく下落しています。「暗号資産の冬」が意識されてきたなかで、ビットコインアルトコインの価格動向、DeFiやNFT(非代替性トークン)の今後の動向に注目が集まりそうです。

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